FRESH ACTRESS 茅島みずき
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
「ポカリスエット」新CMに出演
ゴルフが得意な身長170cmの中3
――14歳で身長170㎝。急激に伸びた時期があったんですか?
「背の順はずっと一番後ろだったので、急激という感じではなかったと思います。最近は『もういい加減、止まってもいいんじゃないかな』という気持ちがあります(笑)」。
――でも、背が高くて良いことはありますよね?
「どうでしょう? 高いところにあるものを『取って』と言われたりはしますけど……」。
――出身が長崎ということですが、どんなところで育ったんですか?
「長崎の中では都会のほうで、海も近くにありました。ちゃんぽんはやっぱりおいしいです(笑)」。
――小さい頃はどんなことをして遊んでました?
「近くの公園で、お父さんとサッカーや野球をしてました」。
――そして、7歳から今の特技のゴルフを始めたんですね。
「小学2年生から毎日やってました。もともとおじいちゃんがゴルフをやっていて、私とお兄ちゃんが一緒に始めたんです」。
――お父さんに教わったんじゃないんだ。
「お父さんも私たちと一緒に始めたんですけど、子どもたちに抜かれて、やめちゃいました(笑)」。
――最初にゴルフをやったときのことは覚えてます?
「打ちっぱなしだったんですけど、空振りばかりしてました。全然ボールに当たらなかった記憶があります」。
――それでも楽しかったんですか?
「そうだと思います。まだ小さかったから、たぶん面白くなかったらやめていたので。ゼロからスタートして、毎日練習して、どんどん上手くなっていくのが楽しかったです」。
――順調に上達していったと。
「練習した分、スコアが少しずつ上がっていきました。でも、試合で全然結果が出ないときは悔しくて……。波に乗ったり、調子が落ちたり、結構いろいろでしたね」。
――試合にもよく出ていたんですか?
「ジュニアの試合は出られる範囲でほとんど出てました。私は基本的に出だしが良ければ最後まで良くて、最初が悪かったらガタガタになってしまうタイプです。一度、自分の中でゾーンみたいなものに入って、狙ったら必ず入った試合もありました」。
――ベストスコアが70だそうですが、プロを目指していたんですか?
「『夢はプロゴルファー』と言ってました。そのときはイ・ボミ選手が憧れでした」。
――一方で、中1のときにアミューズの「全県全員面接オーディション」の九州・沖縄地区でグランプリとなったわけですが、芸能界にはいつから興味を持ったんですか?
「オーディションを受けるまでは、あまり興味を持っていませんでした。その頃はゴルフで挫折していた時期だったんです。九州予選を通って、全国大会で優勝するつもりですごく一生懸命練習してきたのに、全然ダメで優勝とはほど遠くて、落ち込んでいました。それでお母さんにこのオーディションを勧められて、気分転換に受けてみようと思ったんです」。
――普通にテレビや雑誌を見たりはしてました?
「当時は本当にゴルフばかりやっていたので、雑誌は読んでいなかったです。ドラマは観てましたけど、憧れとかはありませんでした。オーディションに受かって事務所のレッスンを受けているうちに、どんどん興味が出てきた感じです」。
――オーディションに向けて、何か準備して臨んだんですか?
「2次で演技審査があって、台本をもらっていたので、お母さんに手伝ってもらって練習しました。受験に受かってお母さんに電話をするシーンでしたけど、演技は一回もやったことがなかったので面白かったです」。
――緊張はしませんでした?
「しなかったです。そこはゴルフで培ってきたものがあるんじゃないかと思います。ゴルフを始める前はすごく恥ずかしがり屋で、人前で話すのは得意ではなかったんですけど、メンタルがどんどん強くなりました」。
――ポカリスエットのCMもオーディションで決まったんですか?
「はい。1次、2次とあって、どっちも課題がダンスでした。私は全然踊ったことがなくて、動画を観ながら練習しました。でも、1次では振りがポンと飛んでしまって、『もう落ちたな』と思ったんです。そしたら、まさかの合格と聞いて、2次は絶対ダンスが飛ばないように、さらにたくさん練習していきました」。
――オーディションでは他にどんなことをしたんですか?
「自己PRで、自分のゴルフクラブを持って行って振ったりしました。審査員の方たちは『オーッ!』と反応してくれましたね(笑)」。
感情を解放するダンスをして
新しい自分を発見できました
――今までのポカリスエットのCMは印象に残ってます?
「八木莉可子さんが踊っていたCMが印象に残ってます。すごくカッコ良くて、事務所に入ったときから、お母さんと『このCMに出られたらいいね』と話してました」。
――今回のCMもみずきさんが踊っています。
「撮影はワンカットで、移動しながらひたすら踊りました。最初から最後まで一気に撮るので、途中で失敗したらもう使えないから、緊張しました。それを7回くらいやって、OKが出ました」。
――7回目でOKなら、上出来でしたね。
「リハーサルでたくさん練習したからだと思います。今回のダンスは『中高生たちの不安や悩みといった内面の感情を表現する』というテーマで、踊って感情を出さないといけなかったんですけど、それが最初全然できませんでした。本番前日のリハーサルで、ちょっとずつ出るようになった感じです。それまではいろいろアドバイスをもらってもダメで……」。
――殻が破れなかったとか?
「ずっとそうでした。自分で動画を観ても『気持ちが出てないな……』という感じでしたが、前日になって、すごく集中して、自分が自分じゃないような感じでやれました」。
――それもゾーンに入ったような感覚?
「そうですね。踊っていたときは無我夢中で、あまり記憶にないですけど、撮り終わったときにやり切った感がありました。不安や悩みでムシャクシャしている感情をガーッと出すダンスで、新しい自分が見つかったと思います。普段あんなに感情を出さないので、『私もこんな表情になるんだ』というのは発見でした」。
――みずきさんはあまり感情を表に出さないタイプなんですか?
「自分では結構出しているつもりですけど、『何を考えているのかわからない』と言われることがよくあります(笑)。でも、今回は自分自身のことだけではなく、中高生たちの想いを考えて『こうだろうな』というのを出しました」。
――学校ではどういうキャラですか?
「明るくて、お調子者だと言われます(笑)」。
――行事になると張り切ったり?
「何でもガチで1位を取ろうとして燃える人です。クラスで中心になるわけではないですけど、自分も頑張るし応援もすごくします。去年の体育祭では、行進も評価に入るのでみんなで練習したり、長縄跳びの練習も何回もやりました」。
――「そこの男子、ちゃんとやって!」みたいなことを言ったりも?
「私は言わなかったんですけど、他の子が言って、よくケンカになっていたのを『まあ、ちょっと落ち着いてよ』と止めてました」。
――大人ですね(笑)。中3で楽しみなことはありますか?
「どの行事も中学では最後になるので、全部を全力で頑張りたいです。特に体育祭は気合いを入れて臨もうと思います」。
――仕事で東京に来ることも増えましたよね?
「多くなりました。やっぱり人が長崎より多いし、電車がいろいろあり過ぎて、どれに乗ったらいいのか、わからなくなるときがあります(笑)。オーディション会場に向かうときに、駅で『これで合っているのかな……?』と迷っちゃいます」。
――これからはどんな仕事をしていきたいですか?
「モデルにも女優にも興味があるので、どちらも両立していけたらと思っています」。
――モデルを目指す上では身長は武器になりますね。
「そうですね。先日のTGC(東京ガールズコレクション)は緊張しましたが楽しかったので、(4月20日の)TGC熊本も頑張ります。あと、雑誌にも出てみたいです。『Seventeen』を読んでいて、田鍋梨々花さんがかわいくて好きです」。
――女優さんでは好きな人はいます?
「女優としてもモデルとしても活躍している永野芽郁さんがすごく好きです。最近は演技の勉強のためにドラマや映画を観ていて、私もいろいろな役をやってみたいと思うようになりました」。
――レッスンで演技の楽しさは感じてますか?
「全然思った通りにできないこともよくあるので、楽しくもあり、悔しくもあり……って感じです」。
――アスリート気質で自分に厳しいんですね。
「いや、感じたままを言っているだけで、自分に厳しいとかはわかりません。本当にできてないので……」。
――そういう気持ちが向上につながるかと思います。ゴルフも続けるんですか?
「最近は日焼けが気になって、ゴルフに行けていません。前は日焼け止めも塗ってなかったんですけど、今は気を付けていて、肌もすぐ乾燥しちゃうから、保湿ケアをしています。ゴルフについては、今までのようにプロを目指す気持ちはなくなりましたけど、芸能界のお仕事で活かせたらいいなと思います」。
茅島みずき(かやしま・みずき)
生年月日:2004年7月6日(14歳)
出身地:長崎県
血液型:A型
【CHECK IT】
「アミューズ全県全員面接オーディション2017~九州・沖縄編~」でグランプリを受賞。大塚製薬「ポカリスエット」のCMに出演中。4月20日(土)に「TGC KUMAMOTO 2019 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演。
詳しい情報は公式HPへ