PICK UP ACTRESS 桜田ひより

PICK UP ACTRESS 桜田ひより

PHOTO=河野英喜 HAIR&MAKE=石川茜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

映画「ういらぶ。」でラブコメ初出演
天真爛漫でヒロインの恋のライバルに

 
 

――「ういらぶ。」でラブコメ初出演となりましたが、自分で恋愛モノの映画や少女マンガは見てました?

「幼い頃から少女マンガを読んで育ったので、マンガ原作のラブコメに出演が決まったときはうれしかったです! 『ういらぶ。』は出演をキッカケに原作を読んで、夢中になりました。ヒロインの優羽ちゃんがとにかくかわいくて、面白かったです」。

――キュンとするところもありました?

「私はキュンとするよりも、凛と優羽に対して『頑張れー!』みたいな気持ちになるほうが多かったです」。

――幼なじみの凛(平野紫耀)と優羽(桜井日奈子)がお互いを好きなのに素直になれない話の中で、ひよりさんが演じた実花は積極的に凛にアプローチしていきました。

「実花ちゃんは思ったことをハッキリ言う子で、ガツガツアピールしてましたね。優羽ちゃん側からは『もう!』ってなっちゃうかもしれませんけど(笑)、自分なりに一生懸命頑張っているのはかわいらしいなと思いました。自分の友だちにいたら『カッコイイな』って感じになりそうです」。


――実際、ああいう子は周りにいますか?

「いないですね。すぐ『好き』って言えちゃう感じの子は、なかなかいないと思います」。

――ひよりさん自身もそういうタイプではないと?

「ないですね。自分と違う部分が多い役だったので、素直に気持ちを言えたりする実花を『すごいな。うらやましいな』と思いながら演じていました」。

――映画の中では、いつもながらひよりさんは役と同化していましたが、実花を演じるのにどんな取り組みをしたんですか?

「ラブコメが初めてだったので、恋愛マンガをたくさん読んだりして、本当にいろいろ研究しました」。

――どんなマンガを読んだんですか?

「『ひよ恋』という、主人公が私と同じ“ひより”という名前のマンガを読みました。あとは『ういらぶ。』の原作で、『こういうときはこんな表情をしている』とか、しっかり確認しました」。

――そういうのは実際に演技に役立ちました?

「ときめいてるときの顔とか、凛くんに勢いよく壁ドンみたいにするシーンとかで、生かせたと思います。でも、女の子が壁ドンされるほうがマンガでも多いので、するのは難しかったです」。

――凛や親友の蛍太(磯村勇斗)たちと初めて会ったシーンでは、「今度遊んでくださいね」と言って、両手で顔の横にVサインを作ってました。

「あそこは監督に『男の子2人に自分の印象を残せるようにアピールしてみて』と言われて、全力で“Wピース!”みたいにやりました」。


――ひよりさん自身は人見知りとのことですが、現場ではすぐ共演者に溶け込めました?

「私は途中参加だったこともあって、現場の雰囲気にうまく溶け込めるか不安でした。でも磯村さんが話し掛けてくださって、みんなの輪の中に入れてもらったり、年上の方々が私の話に合わせてくれたりして、とても楽しく過ごさせていただきました。休み時間はみんなで人狼ゲームやトランプをしていました」。

――ひよりさんは演技力が高いから、人狼ゲームは得意そう。

「このメンバーで最初にやったとき、私は人狼になったんです。それでみんなのことを騙していたら、次のゲームからは私は人狼じゃないのに、みんなが私を疑って、毎回最初に処刑されました(笑)。『早っ!』と思いながら、やっていました」。

――撮影では、何かラブコメならではだと思ったことはありました?

「今までの現場と変わらなかったです。佐藤(祐市)監督も前に『脳内ポイズンベリー』でご一緒させていただいて、そのときからやさしく接してくださっているので、リラックスして演じることができました」。

――なかなかOKが出なかったシーンとかもなく?

「なかったですね。撮影は順調でサクサク進みました。でも、森のシーンは真っ暗で怖くて、寒かったです。もともと森の中って涼しいじゃないですか。そこに秋の風が吹いていたので。使い捨てカイロを背中にふたつ貼って、お腹にひとつ貼って、ポケットにもひとつ入れていました(笑)」。


――実花は自分から凛と腕を組んで「一緒に散歩しましょう」と言ったりもしてました。

「私自身には難しいことですが、実花ちゃんなら積極的に誘うだろうと思って演じました」。

――でも、実花は繊細なところもありますよね。凛に「優羽さんに嫉妬させるために私と一緒にいるんですか?」と言ったりしました。そういうことをされると、やっぱり女子としては傷つきます?

「どうなんだろう? そういう経験をしたことがないのでわかりませんけど、『実花はこういう気持ちになるだろうな』とは思いました」。

――実花は凛がイケメンという以外では、どんなところに惹かれたと思います?

「一途なところですかね? 実花がいる前で優羽ちゃんにちょっかいを出しているシーンで『優羽ちゃんだけを見てるんだな』と思いました」。

――その一途さは実花的には辛いところですね。試写を観て、演じていたときとの印象の違いはありました?

「予想を越えるポップさでした。第2章、第3章……って変わるところも、オープニングみたいになっていてかわいかったです」。

 
 

初対面の人とも気さくに話せる役で
人見知りの私には学ぶところが多かったです

 
 

――演じた実花を客観的に見ると?

「やっぱり優羽ちゃん目線だと、あまり良い子じゃないように思っちゃうかもしれません(笑)。でも、実花ちゃん目線だと、すごく頑張っているところがあって、悪い子ってわけではないんですよね。たとえば1回目は優羽ちゃん目線で観て、2回目は実花ちゃんの気持ちになって観たりしてもらえると、楽しめるんじゃないかと思います」。

――実花みたいな女の子になりたい気持ちはあります?

「実花ちゃんはコミュニケーション能力が高いんですよ。私は人見知りでしゃべるのが苦手なので、初対面の人にも気さくに話し掛けられるのは魅力的です。『こういうふうにしゃべればいいんだ』とか、勉強になるところがたくさんありました」。

――ひよりさんも恋愛とか以外なら、ああいうふうに積極的なところもあるのでは?

「受け身のことが多いので、あまりないです(笑)。遊びに行くのも自分からじゃなくて、友だちに誘ってもらったら行く感じです」。


――でも、ひとたび実花みたいな女の子を演じると、自然になり切れちゃうわけですか?

「実花ちゃんを演じてるときはポジティブになることができました。私は5歳からこのお仕事をやっているので、そういう切り替えが自然と染みついちゃっているところはあるのかもしれないです」。

――あと、「ミスセブンティーン2018」に選ばれて「Seventeen」専属モデルになりましたが、前からモデルもやりたいと?

「高校生になって新しいことにチャンレンジしてみたいと思って、オーディションに応募しました」。

――「Seventeen」を読んではいたんですか?

「読んでいました。10代の女の子の教科書みたいな雑誌で、『こういうコーデをしたら、雰囲気がこう変わるんだ』とか『この服かわいいから、ちょっと買ってみよう』とか、女の子の理想が詰まっているので。そういう意味では、モデルとして読者の皆さんに『この服を着ると、こうなるんだよ』というのを、ちゃんとアピールしていかなきゃと思います」。

――ひよりさんの好きな服の傾向は?

「私はいろいろな系統の服を着るので、コレって決まったものはないです。かわいいのからカッコイイのまで着ます」。

――今日の服みたいな大人っぽいのも?

「着ますね。これは私服で、こういうのも増えてきました」。

――モデルの撮影の現場には馴染めていますか?

「はい。スタッフさんがほとんど女性で、お勧めの化粧品を教えてくださったり、撮影ではかわいい服をたくさん着ることができるので、すごく楽しいです」。


――モデルの難しさも感じます?

「着ている服によって同じポーズでもだらしなく見えちゃったりするので、ポージングは家ですごく練習しています。角度で『ここが一番カッコイイ』とかたぶんあるので、それを見つけるのは難しいし大変だと感じています。表情も笑顔の練習をしてみたり、いろいろ研究中です」。

――オシャレにも気をつかうようになったり?

「そうですね。自分がモデルだと意識を持ち始めてからは、服を選ぶときに流行のアイテムを取り入れることが増えてきました。たくさんアンテナを張るようにもしています」。

――服を買うときは、お店をいろいろ回ったりするんですか?

「歩いていてひと目惚れした服を、お母さんと相談して買うことが多いです」。

――あまり悩まずに?

「色違いとかですごく悩むことはあります。1時間くらい悩んだこともありました。秋は洋服がかわいいので一番好きな季節です」。

――秋の食べ物では好きなものはありますか?

「サツマイモが好きです。冬になると、やっぱりお鍋がいいですね」。

――秋の夜長には何かしてますか?

「しないですね。11時半くらいには寝ます」。

――高校生にしては早くないですか?

「でも、眠くなっちゃうんですよ。ごはんを食べて、お風呂に入って、ちょっとテレビを観て寝る、みたいな感じです。寝てる間にメールが来ていたら、次の日の朝起きてから返信します」。

――12月には誕生日がありますね。

「楽しみです。16歳は結婚できるから大人みたいなイメージがあって、私ももう大人になれるのかなと、勝手に思ってます」。


――実際、自分がいくらか大人になってきたと感じることはありますか?

「まったくありません(笑)。高校生になっても、まだ精神年齢は中学生のままだと思います」。

――今年のうちにやっておきたいことはありますか?

「紅葉を見に行きたいです。毎年、通りがかりに見ることが多いんですけど、ちゃんと計画を立てて見に行ったら今までよりも、もっと感動すると思うんです」。

 
 


 
 

桜田ひより(さくらだ・ひより)

生年月日:2002年12月19日(15歳)
出身地:千葉県
血液型:A型
 
【CHECK IT】
小学6年生のときにドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)に出演して注目される。主な出演作はドラマ「ワイルド・ヒーローズ」(日本テレビ系)、「ホクサイと飯さえあれば」(MBS・TBS系 ほか)、「犯罪症候群」(東海テレビ・フジテレビ系)、「あなたには帰る家がある」(TBS系)、映画「にがくてあまい」、「東京喰種 トーキョーグール」、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」、「祈りの幕が下りる時」など。今年の夏に「ミスセブンティーン2018」に選ばれ、「Seventeen」(集英社)の専属モデルに。映画「ういらぶ。」は11月9日(金)より全国ロードショー。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「ういらぶ。」

詳しい情報は「ういらぶ。」公式HPへ
 

 

(C)2018 「ういらぶ。」製作委員会 (C)星森ゆきも/小学館
 
 

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