FRESH ACTRESS 新條由芽

FRESH ACTRESS 新條由芽

PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

際立つ美貌で注目の20歳
「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で女優デビュー

 
 

――去年、吉岡里帆さんと2ショットで共演した「週刊プレイボーイ」の52周年創刊月間のアドボードが話題になりました。自分でも街中で見ました?

「写真を撮りに行きました! すごく大きい看板だったので、まずビックリという感情が一番に来ましたね。友だちも『ここにあったよ』って写真付きで送ってくれたりしたので、素直にうれしかったです」。

――出身は群馬だそうで。

「はい。20歳まで群馬にいました」。

――のどかな環境で育ったんですか?

「群馬の中では都会に入るくらいのところでした(笑)」。

――学校では人気者だったり?

「いや、全然そんなことはなかったです。積極的に発言したり、まとめる役をしたことはなくて、控えめな感じでした」。

――芸能界は目指していたんですか?

「写真に撮られることは好きだったので、事務所に所属する前にフリーでモデル活動をしていました。そういうことを続けていけたらいいなとは、思っていました」。


――「スターになってやる!」という感じではなくて?

「そうは思ってなかったです。ただ、モデル活動をしていく中で、いろいろなお話を聞く機会があったので、芸能界に興味を持ち始めました」。

――もともとは純粋に写真を撮られることが好きだったと。

「好きでした。写真に撮られると、何か違う自分になれる気がしたんです。だんだん撮るほうにも興味を持ち始めて、高校生のときに一眼レフを購入しました」。

――部活は何かやってました?

「中学・高校の6年間、茶道部に所属していました」。

――プロフィールの特技や資格には着物の着付けや百人一首、書道も挙がっていますが、和なものが好きなんですか?

「和の文化にはもともと興味があって、やってみたら奥が深かったです。茶道だとベテランの方から私たち世代の若い子まで、幅広い年代の方々がやっていて、お話するのが楽しかったりもしました」。

――ご家庭がそういうのを嗜みとする名家だったり?

「そういうわけではないんですよね。中学の部活選びのときは、お茶が好きなこともありましたけど、茶道をするとお菓子も食べられるからという不純な動機で入りました(笑)。そしたら、思っていたより面白くて……。茶道では同じお茶をたてるにも季節ごとにお点前(おてまえ:茶道の所作)が変わって、お茶碗もお花もお菓子も全部変わるんです。そういう季節感を意識するようになりました」。


――“裏千家上級”ということは、かなり本格的に取り組んでいたんでしょうね。

「部活が終わって大学に入ってからも続けたい気持ちがあったので、教わっていた先生の家に行って習ってました。お茶会にも参加しました」。

――書道でも“中等部師範免許”を持っているんですね。

「そうですね。書道は高1から始めて3年くらい続けました。私が習っていたところでは2時間ずっと正座して書いていたので、集中力がついたと思います」。

――百人一首では大会に出たりしたんですか?

「高校で学校内の大会が毎年1月にあって、ずっと1位を取ってました。もともと『ちはやふる』というマンガが好きで始めて、百首全部覚えました」。

――何ごともやるなら徹底的にやるんですね。話が戻りますが、フリーでモデル活動しているうちに、芸能界への興味が高まったんですか?

「事務所に所属する前に『ヤングジャンプ』さんに出させていただいて、編集部さんから『興味ないの?』と聞かれて、カメラマンさんもいろいろお話してくださって、そのときから意識しました」。


――業界のほうも由芽さんほどの逸材をほっとくわけがないですからね。それで今の事務所に入って、放送中のドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で女優デビューとなりました。自分ではドラマは観てました?

「所属してから意識して観るようになりました。昔から好きだったのは『相棒(シリーズ)』で、お母さんと一緒に全部観てましたね。刑事モノが好きで、『科捜研の女』も観てました」。

――そっち系でしたか。もともとモデルをやりつつ、事務所に入った時点では女優業にも意欲を持っていて?

「その時点では何をやりたいかは漠然としてました。所属してからワークショップで演技を学んで、お仕事としてやっていけたらと思うようになりました」。
 
 

コンプレックスだった人見知りを
お仕事を始めてから克服していきました

 
 

――初ドラマの「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の現場では、何か驚いたことはありました?

「今まではテレビで完成したものしか観たことがなかったので、本当にすべてが初めてです。何カットも撮るときに、つながりのためにイスをきちんと元の位置に戻したり、『ペンはここに落ちていた』といったことまで細かくやるのが、すごいなと思いました。スタッフさんの人数もすごく多いし、『同じシーンをこんなに何回も撮るんだ』とか、全部が新鮮です」。


――永野芽郁さんを始め、生徒役の皆さんが豪華な顔ぶれです。

「皆さんと楽屋が一緒でお話する機会が多くて、ごはんも一緒に食べています。休憩中はワイワイ楽しい現場です」。

――由芽さんはそういう場に溶け込めるタイプ?

「人見知りはしますけど、友だちを作りたい気持ちのほうが勝つので、自分から話し掛けたりします」。

――今回はドラマや映画で活躍している人も多い中に新人として入りましたが、気後れみたいなこともなく?

「それを意識する部分もありますが、皆さん本当にやさしくて気さくな方も多いので、すごく仲良く話してくれて楽しいです」。

――楽屋で何か面白いことがあったりもしました?

「紙コップにみんなの似顔絵を描いてくれる女の子がいて、それを並べて写真を撮ったりしました。私の顔も、演じている金沢玲央のおさげ髪で描いてくれたんですが、すごく似てました(笑)」。

――金沢玲央は“生活水準低めの控えめ女子”というキャラクターですね。

「貧乏キャラです(笑)。1話から『食費が浮くから、ごはんがあるといいな』という台詞がありました。筆箱がボロボロで『たぶん高1から卒業まで使っていたんだろうな』と思いました」。

――そういう役を演じる上で気を配ることはありますか?

「玲央がどんな貧乏生活をしているのか、想像しました。お財布に200円くらいしか入ってないし、『食費が浮くから』と言ってるくらいなので、食べることも難しいのかなと考えました」。

――設定では“コンプレックス多めの努力家ガール”でもあります。

「貧乏ということは家庭の事情もあるだろうし、そういう面がコンプレックスとして大きいのかなと思います」。

――由芽さんにはコンプレックスはないですか?

「人見知りというコンプレックスは大きいです。もともと自分を表現することが苦手なタイプでした。でもモデル活動を始めて、大人の方と接する機会も多くなって、『これじゃダメだ』と思って克服していきました」。


――「3年A組」は卒業式の10日前に、生徒たちが担任教師の人質にされて教室に閉じ込められる話ですが、由芽さんは卒業の思い出はありますか?

「泣かなかったんですが、卒業式のあとにみんなでカメラやチェキで、1時間以上も写真を撮りまくってました。やっぱり名残り惜しくて、教室を回ったりもしました」。

――そして、去年の4月には20歳になりましたが、いろいろ大人モードに入りました?

「服の趣味は真逆くらいになりました。前はかわいらしいフリフリした感じのが好きだったんです。リボンやフリルが付いたものばかり着てました(笑)。それが20歳になってから、大人っぽさを意識し始めて、モノトーンのパキッとした感じの服を着ることが多くなりました」。

――今日の服もそんな感じですね。

「はい。それと事務所に所属したのが5月なので、生活の環境も10代の頃から大きく変わりました」。

――上京したことは、20歳と関係なく大きかったでしょうね。

「そうですね。群馬にいたときは遊ぶ場所もあまりなくて、近所のショッピングセンターで映画を観るくらいだったのが、上京してからは友だちとカフェ巡りをしたり、群馬ではできなかったことをするようになりました」。

――関東からの上京だと、東京暮らしにそこまで戸惑うこともなく?

「群馬にいたときも週に1~2回は東京に来ていましたから、戸惑うことは少ないです。でも、新宿とか広い駅だと今でも迷います。この前も、どの線に乗ればいいのかわからなくてフラフラしていたところを、マネージャーさんに目撃されて『何してるの?』と言われました(笑)」。

――先ほど和な特技の話がありましたが、最近のハマりものは何ですか?

「カメラへの興味が強くなって、最近はフィルムカメラで風景を撮ったり、友だちと撮り合ったりしています」。


――スマホでは飽き足らず?

「スマホもいいし、デジタルの一眼レフも持ってます。でも、フィルムカメラだと色味が光の加減で全然変わるし、その場で見られない面白さもあります。撮った写真をまだ現像していないので、どう写っているかワクワクします」。

――1年の目標は立てるタイプですか?

「今は『3年A組』や目の前のことを精いっぱい頑張りたい気持ちが強いです。まずはこのドラマを最後まで全力でやり通したいです」。

――5年後や10年後のことは考えません?

「想像が全然できません。今は数カ月先の自分がどうなっているかわからないので。いろいろな変化に戸惑っている自分もいるので、目の前の仕事や人に真摯に向き合いながら、チャレンジ精神だけは忘れないようにしたいと思います」。

――どうなりたいとか、希望はありますか?

「『みんなに愛されて応援される女優さんになりたい』という思いはあります。ゆくゆくは『この役をやるなら新條由芽だよね』と言われるようになることが目標です。茶道とか自分の特技を生かせる役もできたらうれしいです」。
 
 


 
 

新條由芽(しんじょう・ゆめ)

生年月日:1998年4月27日(20歳)
出身地:群馬県
血液型:AB型
 
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2018年に「週刊ヤングジャンプ」の巻末グラビアを飾ったのをきかっけにスカウトされ、「週刊プレイボーイ 52周年創刊月間 アドボード」(広告)や森永製菓「おいしくモグモグたべるチョコ」のCM、ゼンショーホールディングス「ジョリーパスタ」のCMなどに出演。放送中のドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系/日曜22:30~)で女優デビュー。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」

 
詳しい情報は「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」公式HPへ
 

 

 
 

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